昨日から入りました決算特別委員会「区民費」の部分について、注目すべき部分をダイジェストにてお伝えします。
① 町会加入率について
東京都では6年前と比べ、144も町会が解散している。さらに加入率も下がっている。ただ、中央区では平成19年と比べたときの町会加入率は64%→59.4%ぐらいの加入率というデータが出てきていて、まだ高い方だと認識している。とはいえ、担い手不足・高齢化は相変わらず課題だ。
上田の想い:高い町会加入率を活かし、実効性のある区民の声を反映する仕組みづくりが重要
20年ぶりに実施された町会加入率調査では、暫定値ではありますが驚くほど高い値が示されました。確かに中央区は町会文化の街、と言えるでしょう。ただ、実際の稼働者数は低調であることは明らかであり、単純な加入人数・割合ではなく、いかに実効性をもって区民の声を吸い上げ、届ける組織にできるのか、議会として継続的に考える必要がありそうです。
② 晴海地区の街づくりについて
やはり、はるみらいの役割は大きい。様々な人が利用してくれていて、評判も良い。区民館と違って、3区分ではなく、1時間単位になっていることも要因か。そして、個々の動きが混じり合うことによって、コミュニティが醸成されていく(例:月曜日、いつもスポーツやる人たちが食事して帰る)はるみらいの運営協議会(地元住民と運営事業者、区がつながる場所)も効果的に機能している。12月に予定されているはるみ祭りを通して、顔と顔が見える関係をもっと作っていきたい。
上田の想い:「はるみらい」を参考に、集約型区民館と区主催の祭りを活用し、町会活性化を図るべき
新たなコミュニティ醸成をどのようにやるか、その試行錯誤の結果が、はるみらいです。やはり時代のニーズに合っていれば、利用率が高まり、かつそこから「ゆるい繋がり」が生まれてきます。今のバラバラに点在する区民館ではなく、抜本的な集約化を図り、高品質で新しい設えをされた施設が、町会活性化にも大事ではないでしょうか。併せて、お祭りはやはり有力な手段として、区が直接主催することで、やはり企画立案力が生まれます。晴海の街づくりを参考に、他のエリアでも展開できる余地はないか、質疑をしていきます。
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③ 産業会館のあり方について
利用率は令和5年展示室45.6%、集会施設50%。中央区の施設は他区と異なり、地域の住民に対しても有効活用していくべきだと考えている。特別な施策はチラシの種類の違いぐらいで、スタートアップに対する支援を特段やっていく意向はない。地元にオープンで馴染みの深い施設として、これからも運営していく。
とはいえ、今後は中小企業同士が、区としての役割として、間に入って、交流を促進するような、そういうことをやってもらえると良いのではないか、と聞いている。
上田の想い:非営利イベントでのマッチング機会の提供を、区の重点取り組みとして要望
ここでのキーワードは「施設というよりも機会の提供」を企業が求めていること。やはり公益性ある団体が主催する、非営利のイベントでのマッチングはニーズが高く、今後も中央区の重点取り組みとして要望していきます。