【上田かずきの課題認識】
日本橋は、もともと江戸時代から薬屋が多いという歴史を生かして、2012年より日本橋において、武田薬品、アステラスをはじめとした各社と連携をして、三井不動産が生命科学に特化したベンチャー誘致を始めていて、今年11年目になります。私も少し参加をさせていただいていますが、現在130社ほど、取り組んでおります。iPSの山中教授等にも関わっていただいて、まさに生命科学に特化したベンチャー誘致をしております。まず、これについて区として知っているか、そして、そこに対して協力する気はあるかどうかということについてお伺いできればと思います。
【中央区の見解】
日本橋地域で2012年から、様々なライフサイエンスの分野、日本橋本町の辺りは創薬の企業が多いということで、そういった特徴を捉えて、やっているということでは知っているが具体的に、区とやり取りをしているというような話は、今のところない。
今後どうしていくかというところもあるが、日本橋本町の地域柄、歴史的なところ、例えば創薬という話もあったが、遡れば、関東大震災であの辺りがかなり厳しい状態になった中でも、そこから創薬、製薬会社等が集まって、今もなお、様々な企業の方々にそこで商いをしている。そういった地域的な特徴を捉えて、イノベーション、恐らく創業のエコシステムの構築に取り組んでいただいていると思う。
その方向性に関しては、区としては、特に否定するものではないし、方向性が違うというようなことはない。具体的に何か区として協力をするというのは、今、何か言えることはないが、まずは皆様と話をして、情報共有等から始めたい。(岩田商工観光課長)
【上田かずきの想い】
私も、突然明日から何か区が予算をつけるべきではないと思いますし、民間主導でされていることですから、できることはすぐにはないと思います。ただ、中央区を取り巻く状況として、住民がかなり増えている反面、令和3年速報値で見れば、企業数は減っています。地域活性化の観点で見れば、ここに手を打っていくべきだろうと考えます。
若手起業家の多くの方が渋谷をスタートアップの聖地として見ているというのを崩すのは、容易ではないと思います。また、それを崩すべきかという議論もあります。その中で、まずはニッチ戦略が大事です。一点突破で、この件については中央区がすごく強いというような点を作るべきだと思います。そして、若い方々が力を合わせて、GAFAを超えるような企業がここからできる可能性をつくっていくというようなまちをつくって、まちの活性化をさらに推進していきたいと思っているので中央区民の皆さんと一緒により良い街づくりを目指していく。そのために、区も積極的に働きかけて頂ければと思います。
令和5年9月12日 地域活性化対策特別委員会