【上田かずきの課題認識】
区立幼稚園の預かり保育における条例改正についておたずねします。今回の条例改正の目的は、登録利用しかできない状態から一時利用という形にして利用しやすくするというところが前提にあると思っています。これは言い換えれば、保護者、子育て中の父母への支援の一つのやり方かと思いますが、今までは利用料が月額5,000円と決まっています。そうなったときに、同じ利用法をして、新制度になった場合、結果的に保護者負担が増えるというケースが想定されるのかどうなのか。例えば、400円で20日間利用すると8,000円みたいな形で金額負担が増えるのではないかということを少し懸念していますが、その件について教えてください。
【中央区の見解】
仰る通り、一部の方において保護者負担は増えるものと考えている。そもそも今回、登録利用を廃止して一時利用のみということにいたしました理由としては、登録利用を既に実施している3園の中で一定数の方々が利用していて、そこの枠にまだ入れない方がいる。そうした方々からすると、自分たちは一時利用で使っているのに、登録利用の人たちは月額5,000円で何日でも使えるという状況については、不公平ではないかという声がある。そうしたことも含めて、全園展開する上であれば、幼稚園において預かり保育を利用する方々の数は一定程度各園に散らばっていくと想定している。今は3園なので、そこに集中しているが、それが全園でやることで一定程度散らばっていくので、一時利用でも利用しやすくなるのではないかと考えている。
ちなみに登録利用においても、例えば月で20日間全て使われる方の数は非常に少ない状態である。また、登録利用している方の中で、一時利用で十分足りるので一時利用にするということで、切替える方も毎年一定数いる。こうした点を加味して今回、登録利用を廃止して一時利用にしようということになった。ただ、従前登録利用をしていた方については、過度の負担が別途で生じてしまうというのは望ましくないと思うので、引き続き卒園または園を移るまで、登録利用という制度が使えるようにして対応する。(鷲頭学務課長)
【上田かずきの想い】
趣旨は極めていいものだと思って、理解をしておりますが、保護者の負担が増える可能性があるということ自体は、今の国の方針、法律等々を考えたときに、少し逆行しているような印象になりがちですから、気を付けて周知頂ければと思います。
これからはじまる預かり保育を通し、より良い子育て環境になることを望みます。
令和5年9月26日 区民文教委員会