上田の課題:コロナ5類移行後、学校でのマスク着用について
不登校の状況について、不登校が増えていることは、全国的に無気力、不安が増えたというお話がありました。まさにそのとおりだと思います。コロナの影響というところは、全くもって現実として起こっているというふうに私も認識をしています。
その上で、大人への不信というものが、特に令和3年度はかなり出たのではないかというふうに、私が教職員の方々からヒアリングをすると見受けられます。具体的に言えば、小学校、中学校では黙食を強要しながら、新橋に行くと酒を飲んで転がっている人がいるという現実があったわけです。やはりそこに対する大人への不信というか、社会全体への不信のようなものが、こういう不登校出現率に出ているのではないかなと私は推察しながら話を聞いておりました。
私が質問させていただきたいことは、コロナについては5類になりました。5類になって、マスクの着用を含め、自由となりました。しかし、子供たちにそれがきちんと周知徹底されているのかということを考えると、これはどうなのかということは少し疑問があります。つまり、今、子供たちにとっては、マスクはもはやパンツと同じと。本当にそういう言い方をするわけです。私も、別件で岐阜に出張したりすると、誰もがマスクをつけているという状態がリアルに先週もありました。やはり地域によってもかなり雰囲気が違います。そして、そこに対して、別に何か色をつけた話ではなくて、5類になったということを適切に学校内で教員あるいは教員以外の人が説明をしなければ、同調圧力でパンツのようにつけなければいけないと考えたりということもあると思っています。このあたりについて、コロナの状況が変わったことに対して、学校で、特に5類で変わったことに対して、どのような取組あるいは子供たちへの啓蒙をしているか教えてください。
中央区の見解:マスク着用の自由は周知済み
実際には、学校には、5類から指定感染症分類が変わったということを周知している。子供たちには、個人の判断ということは周知徹底しているところである。熱中症対策等もあって子供たちは体育の時間に外しているが、高学年になるにつれて、思春期もあり、自身の判断でつけているというような状況がある。特に、中学生はまだつけている状況が多いので、5月8日に変わったが、この雰囲気というのは変えていかないといけない。同調圧力は決してないと認識しているので、個人のことを尊重しながらやっているところだ。(小林指導室長)
上田の想い:コロナの現状に合わせた行動をすべき
いくら正しい理論があっても、実際に周りの目を気にして“できない”ということは、特に思春期の子供たちではよくあるケースだと思います。コロナが未知のウイルスでも、致死性リスクも低いと判断された以上、子供たちに何度もその事実を伝え、教師自身もマスクを外すなど、国のガイドラインに準拠した行動を求めていきたいと思います。