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議会質疑

いじめ報告をデジタル化して教師の負担を減らそう!

上田の課題①:いじめ報告の具体的な手法は?

いじめの件数が増えていることは、その感度が上がっているという行政見解を頂きました。それはもちろん望ましいところだと思うが、いじめを報告する手法というのは、具体的にどのようになっているのかということを教えていただきたいと思います。例えば、紙やファクスで教育委員会に送るのか、あるいは何かデジタルなものを使っているのかとか、なぜなら、件数を正確に把握するためには、やはり教師が負担なく報告できるという仕組みが重要だと考えるためです。回答をお願いします。

中央区の見解①:電話と月例調査で状況把握

学校からの報告については、第一報、このような状況があったということは、電話での報告が多くなっている。月例調査として、毎月、月例の調査を学校から提出させることによって、その対応、取組状況、解消度合いなどを確認している。(熊木教育センター所長)

上田の課題②:「対応完了」の定義と集計方法は?

令和4年度であれば346件は対応が完了し、1件のみ対応が完了していないという形になっています。現実的には、子供たちの声を聞いていると、本当に対応が完了していると判断していいものかというものも散見されるように思います。対応完了というのをどのように定義しているのか、また、どのように集計しているかについて教えてください。

中央区の見解②:楽しい学校生活を送れるよう見守ることで完了

学校としましては、子供たちの人間関係を良好に保つことが最大の責務だと考えている。その中で、当然、被害とされる方、加害とされる方、それぞれが楽しい学校生活を送れるようにということで教員は目を光らせながら見守っている。見守っている状況は、対応は済んでいるというふうに捉えている。(熊木教育センター所長)

上田の課題③:完全な解消とは別?

対応完了というのは、つまり、それを観察できているということを完了としていて、完全に解消しているかどうかとはまた別という認識で間違いないでしょうか。

中央区の見解③:継続的な見守りを続けている

学校とは、日頃から人間関係のある子供たちの様子を注意深く見守っている。対応というのは、具体的に、保護者への連絡や子供たちの謝罪等、具体的な動きがあるものを対応と捉えているので、見守りはずっと続けている状況になる。(熊木教育センター所長)

 

上田の想い:報告のデジタル化や「対応完了」の定義見直しすべき

教師の働き方改革が問題になっているなか、いじめの報告が教師の負担になることを懸念しています。細かくチェックすればするほど、事務作業が増える、となれば、報告を上げない先生がでてくる危険性もあると考えます。少しでも負担を減らすため、デジタル化等の対応を働きかけていきます。
また、皆さんもお分かりだと思いますが、いじめは短期間で終わるケースは少ないです。347件中、346件対応完了となっているのは認識が甘すぎると思います。保護者への連絡や謝罪等で対応完了という定義はおかしいですから、区分けの見直しを求めていきます。

東京都中央区議会 区民文教委員会 令和5年6月8日

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教師目線

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元SAPIX講師の観点

上田かずきは栄光ゼミナール・サピックス(SAPIX)講師として、合計8年間、中学受験の最前線で教鞭をとってきました。その経験を活かし、教育行政をより良いものに、変えていきます。

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