諦めない。区民の区内における出産費用を下げよう!
【上田かずきの課題認識】
続いて、区内における出産費用についてです。
私事ですが、4月に第二子が無事生まれました。その際に起こったリアルな話を共有しながら、質問をさせていただきます。まず、妻はもともと違う医院に通っておりましたが、ハイリスク妊婦のため“聖路加に紹介”を受け、入院・出産をすることになりました。言い換えれば“主体的に”聖路加を選んだわけではなく、結果的に区内に出産可能場所が聖路加しかないため、出産場所が医療的理由によって限定された、ということです。
そして、実際に出産後、費用を見て愕然としました。純粋な医療費での“差額”は852,368円です。この費用は“医療的配慮が必要な妊婦”があったにも関わらず、高額療養費制度も適用されず全額実費です。区民が最初にこれを見たときに、どう感じるか。子供は贅沢品だ、政治は助けてくれないんだ、と思われても、仕方がないと思います。
さて、ここからが質問です。私は前より“区内における、区民出産費用の実質無償化”を要望してきました。一般質問では助産院について回答いただきましたが、妊婦の高齢化に伴い、ハイリスク妊婦の割合は高まると予想されています。これらの現状を踏まえ、”聖路加しか医療的ケアが必要な妊婦に対する分娩可能施設がない“本区として、出産にかかる費用負担は少しでも軽減するべきだと再度要望します。ご見解をお示しください。
【中央区の見解】
分娩施設が1つしかない、区内の状況は把握しているが、どの病院でも自由に選べるものと認識している。中央区としては出産に限らず、保育料を割安にする等、トータルで子育て支援を展開しており、現時点での考え方に変更はない。
【上田かずきの想い】
中央区の言う通り“トータルの育児負担を見ながら対策を考える”は理解しますが、出産という一番最初のタイミングで、100万弱、実費を伴うことは早急に対処すべき問題だと考えます。出生率が過去最低を更新し続けていることが国・東京都ともに課題として認識し、少子化対策を強化する中、中央区だけが従前と姿勢を変えない、と固辞するのはいかがでしょうか。
中央区は年々、税収も伸びています。その中で、出生数はおよそ2000人、うち区内出産者がおよそ600人程度です。この人たちに支援ができないほど、財政が厳しいことはないはずです。さらに庁内でご検討いただくよう、要望を重ねていきます。
東京都中央区議会 子ども子育て・高齢者対策特別委員会 令和6年6月17日